尿路結石の特徴
尿路結石とは、尿の成分が結晶となり詰まってしまうことで激しい痛みを伴う疾患で、日本人男性の7人に1人、女性の15人に1人が一生に一度はかかるといわれています。
尿路結石を発症しやすい年齢は、男性が30-50代、女性は50代以降とされています。
尿路結石になりやすい職業は、運転手・パイロット・銀行員など、長時間の緊張を伴い、水分をとりにくい業務に従事している方が多いようです。
尿路結石の発症時期としては、汗をかきやすい夏場がやはり特に顕著であることがわかっています。
尿路結石になっても全く痛みを感じない方もいますが、結石によってせき止められた尿が腎盂やじん杯に圧力をかけると、自覚症状を伴う場合、のたうちまわったり倒れこんだりするような激痛発作(疝痛)が起こります。
尿路結石による痛みの発作が起こると、突然差し込むような激痛を感じ、顔面蒼白、冷や汗を伴い立っていることができずその場にうずくまる場合もあります。
発作は数分から数時間程度続き、吐き気や腹部の膨張感などの消火器症状を訴えて、泌尿器科の救急外来を訪れることになります。
泌尿器科では、検尿、KUB、超音波検査などで尿路結石の状態を判断します。
尿路結石の原因
尿管に結石ができる原因としては、水分摂取不足、食生活習慣の問題、体質、代謝の異常などが考えられますがまだはっきりとした原因は特定されていません。
排尿障害などで尿が長時間体内に溜まることや、同じ姿勢を続けるため尿流が停滞することも原因のひとつだと考えられています。
尿管結石の成分は、大部分がシュウ酸カルシウムとリン酸カルシウムで、その他の成分としては、リン酸マグネシウムアンモニウム、尿酸、シスチンが挙げられます。